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- 2020.04.30 Thursday
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そこは、伊勢と松坂の中間地点にあり、そこを拠点として様々な所に行けるベストスポットでもありました。そして私はこれを伊勢ツアーと名付けたのです!
集まったのは私とM山さんとSッキーの三人。できる限り走りたいという私の希望から、近鉄大和八木駅まで輪行し、そこからは親戚の所有するロッジまで全自走するという無茶なプランをたてました。
一日目はCLK口。10時には駅を出発ました。始めは車の多い長い登りで、しばらくがっつり走っていなかった3人はもうバテバテ。照りつける日差しの中、頂上のトンネルを抜けました。すると、坂のふもとには道の駅があったのです。そこで私とSッキーはM山さんに三重なのに夕張メロンアイスをいただきました。残念ながらメロン味はあまり感じられませんでしたが、とても美味しくヒートアップした体が冷やされました。
そこからしばらく、ゆるい坂道を走っていると、川沿いで私がパンクを起こしてしまいました。初めてのツアー中パンクだったのでとても戸惑いましたが、M山さんから手ほどきを受け、なんなくクリア。しかし、その頃からでした。
「本当に日没までに着けるのだろうか…」
三人の頭に一抹の不安がよぎりました。後半は峠だらけで、日没後は非常に危険、しかも親戚の人が夕ご飯を作ってくれているのに遅れるわけにはいかない。それからはひたすら時間との戦いでした。途中、その地方ではきついので有名な高見山では自由ランにしました。一人で走っていたのですが、あれは花脊を超えていました。頂上のトンネル辺りで二人と合流、しばらくするとループ橋があり、めずらしい経験ができました。
そこら辺りでもう5時近かったのに、まだいくつも峠があったので自走を断念、やむを得ずおじさんにサポートカーを要請することにしました。そこからはお互いが合流するまで一本道を走り続けました。山道になり、日没と同時に真っ暗になり、CLをしていると前方に全く明りがないのと空腹、疲労でもう走るのをやめようかと思いましたが、後ろの二人がしっかりついてきてくれていたので頑張ることができました。
疲労もピークに達したころ、前方から明りが近づいて来ました。そしておじさんの
「おーい、Yちゃんかぁ〜?」
という声を聞き、本当に救われたと思いました。
サポートカーおうは想像以上にリッチなトラックで、荷台に丁度自転車を3台乗せられる程でした。席は助手席しか無かったのでM山さんとSッキーには荷台に乗ってもらうことに。真っ暗な峠を猛スピードで飛ばすおじさんにはびっくりしましたが、セッキーは楽しかったととても喜んでいるようでした。あんた、ホンマに怖いもん好きだよ。
家に着くと、近くの温泉がもう閉まるというのでご飯の前に温泉に連れてっていただきました。しかも温泉のチケットまでいただいたのです。三人は
「ほんまに至れり尽くせりやなぁ〜。」
と恐縮していました。
家に戻ると空腹の三人はご飯をがっつくがっつく。でも向こうもどんどんおかわりをくださるのでとても満腹になりました。M山さんは緊張であまり食が進んでいらっしゃらないようでしたが…。おばさん特製のヨーグルトをいただき落ち着いたらロッジに案内していただきました。
それからのことはあまり覚えていません。多分疲れてすぐに寝たのでしょう。
二日目はCLSッキー。この日は念願の伊勢神宮をロッジからまた全自走で参拝しました。途中無駄に下ったと思うと無駄に登るの繰り返しというコースとしては最悪なものでしたが、着いてみると神宮の想像をはるかに超える荘厳さに一同圧倒されました。そして、一つではなくいくつもの神様を祀っていることにもびっくりでした。
参拝が終わると、Sッキーたっての希望であったおかげ横丁に行きました。おかげ横丁は、古いお店がたくさん並ぶ情緒あふれる町で、三人はここでうどんを食べました。そのあとSッキーはソフトクリームを、私は伊勢エビのカツをM山さんにいただきました。どちらも美味でした。
この日も時間配分に無理があり、帰りの中間地点あたりでもう日没を迎えてしまいました。Sッキーが若干のコースアウトをしたこともあり、CLはM山さんに交代、脅威の記憶力で真っ暗な道を見事ロッジまで走破!驚きです。さすがM山さん。
ロッジに着き、ほっとしている三人をこのあと恐怖が襲う!なんと部屋に巨大蜘蛛が出現、パニクったSっキーをなんとかなだめ、風呂に入りにいきました。
二日間にわたるハードなコースに疲労こんぱいの三人は、三日目は雨がふったのを良いことにロッジでぐうたらしました。
近所のプチ神宮を参拝した後は近所の直売所っぽい所で食材探し。Sッキーと私で伊勢名物赤福餅を作ったのです。でも、餅をこねるところ以外は私は寝ていてほとんどSッキーが作ってくれたんですけどね。
そして晩御飯はSッキー特製の豆乳鍋。鍋のうまさもさることながら、シメのチーズリゾットは今まで食べたことのない感動の味でした。三人とも、この日はとても満足しました。寝る前にM山さんと打った将棋も楽しかった〜。
四日目は、Sッキーはバイトがあるので早朝に輪行して帰ったので、おじさんにお礼を言ってロッジをあとにしてCLは私でM山さんと松坂を目指しました。前の日の雨はどこへやら、この日は晴天でとても暑かったです。すぐにまた私がパンクをしてM山さんを困らせてしまい申し訳なかったです。
途中、コケコッコー共和国という、養鶏場で有精卵を使った卵製品を売っている所に寄りました。まさかのコケコッコーUPには萎えましたが、常に流れてくる「ケッコケッコーコケッコー♪」という男の子の歌が二人を幸せな気持ちにしてくれました。ここでは、シュークリームをいただきました。
共和国を出発してから松坂まではすぐだったと思います。温泉に入ってさっぱりし、スーパーで軽食をとってから松坂を観光したかったのですが、本当に何も無い所だったので、駅で「モー太郎寿司」という松坂牛を使ったお寿司を買って食べた後はそのまま京都まで輪行して帰りました。
このツアーは私の性格のような行き当たりばったりなツアーでしたが、何が起こるか分からない点でとても面白かったし、ほのぼのとして、思い出に残るものとなりました。
こんなツアーについてきてくれたSッキーとM山さん、そして何より車やロッジを含め多くのサポートをして下さった親戚のご家族には非常に感謝しております。ありがとうございました。
前回はこちら。いよいよ今回の個人ツアー報告も最終回となりました。4日目は富山・黒部を出発し、なだれ込み北関東班集合地である新潟・十日町を目指します。
明け方に黒部を出発した一行は、JR生地駅に寄り道。駅前には環境省の名水100選にも選定されている「清水の里」(しょうずのさと)があり、ここの湧き水で水分補給しました。
いよいよ新潟県に突入し、道の駅「越後市振の関」で休憩。ここで朝食を摂り、いよいよ難所として知られる親不知へ。坂やカーブ、トンネルが連続していて、トラックとかがすごいスピードで駆け抜けていきます。自転車で走るには、なかなか危険なところでした(汗)
▲国道から少し入った所に、展望スペースのような所がありました。断崖絶壁の向こうに海が広がっています。
▲先ほどの道の駅で僕たちの様子を見てくれていたという夫婦の方とお会いし、写真撮影まで引き受けてくださいました。ところで、体操服といい、緑のポロシャツといい、レーシングウェアといい、この3人にとっては、この年の夏を象徴するファッションであった事は言うまでもありません。
▲左上の方に道路があります。海面から100m、断崖絶壁の上に道路があります。
難所・親不知を越えた後は糸魚川を越えて、能生のスーパーで昼食。暑さにやられて、相当時間休憩してしまいました。
なだれ込み集合は明日。うかうかしている場合でも無いので先を急ぐことに。久比岐自転車道を快走するものの、同じ様な海岸線が続いて少し景色に飽きてきます。海水浴場で楽しく遊んでいる人達が少しうらめしく思えました。空が少し曇り始めた頃、直江津に到着。コース選択を誤って最後に激アップがありました。
直江津では、コインランドリーに行く者、自転車の修理に行く者、イトー○ーカドーに行く者、各々がしばしの休息を取りました。時間の都合で、直江津からなだれ込み北関東班の集合地である十日町までは電車で輪行しました。
以上、長々と続けてきましたが、今回で夏の個人ツアー報告(京都→直江津)は終わりです。一緒に走ってくれた同回生には感謝感謝です。写真を提供してくれた小野、ありがとう!最後までご覧いただきありがとうございました。(文責:中島)
いよいよ3月。今まで寒くてチャリに乗れなかった人たちも、活発に動き始める時期ですね。自分も春休みにどこか走りに行こうかと、いろいろプランを立てている最中です。
さてさて、前回の書き込みから3ヶ月ほど間が空いてしまいましたが、小野、中島、山本の3名で昨年夏に行ってきた個人ツアー報告のつづきです。大変お待たせしました(笑)
◆2日目後半
前回までに、福井県の北端にある北潟湖に到着した一行。海岸線を走ろうじゃないかと言う事で、海を目指してまっしぐらです。石川県に突入し、大聖寺市は塩屋の海岸へ。
はい、ここで中島に悲劇が襲います。
ジャリっという金属音と共に、ペダルがとっても軽くなったのです。
チェーンが切れてる・・・
まだ駆け出しの自分がチェーンカッターなど持ち合わせているはずもなく、荒涼とした海岸にぽつりと取り残されてしまいました。自転車店に行こうにも、地図上で確認すると5~6km離れたJR大聖寺駅周辺まで行かないと無さそうな雰囲気なので、とりあえず移動することに。
すっかり日も落ちてしまった頃だったので、小野が自転車で先に自転車店を探しに行ってくれている間、自分と山本の2人は駅まで自転車を押して歩くことに。
朝はこんなにのびのびくつろいでいたのですが、
なんでこんな事になってしまったんだろうと、考えに考えまくりました。省略しますが、駅までの道中は、それはそれは長いものでした。
先に行ってくれていた小野が、タクシーの運転手さんに聞き込みをしてくれたそうですが、残念ながら自転車店は既に閉店していました。自分たちの分の食料も購入して戻ってきてくれたので、みんなで食べる事に。
その後いろいろ話し合った結果、チェーンの切れてしまった自分は、大聖寺から金沢まで電車で輪行し、金沢で自転車を修理。小野と山本に2人は、自転車で金沢を目指し、チャリの修理を終えた自分と合流する事にしました。
▲終電間際の大聖寺駅。とても静かで寂しかったです。
▲金沢までは1時間ほど。金沢駅で降りようとすると、自転車の輪行袋にこんな紙が挟んでありました。嬉しいという思いと共に、本当に気をつけて旅をしなくてはだめだなぁと、改めて身の引き締まる思いでした。
▲終電後の金沢駅。人通りがそこそこあって、それほど寂しい感じはしませんでした。(文責:中島)
三日目につづきます