2日目
朝は6時起床、朝ご飯は昨日の鍋の残りとご飯だった。わざわざ私達を見送るために早めに来て下さった管理人のご夫妻に見送られ、9時前には出発した。
ちょっと登りがあった後は、長いトンネルを2つ抜けた。特に2つ目は2700mという長大なものだった。こんなに長いトンネル初めて!
トンネルを抜けるとすぐに天川(てんかわ)村に到着。ここはちょっと栄えており、定食屋など少し立ち並んでいたが、まだ10時だったのでご飯は食べなかった。コンビニのようなもの(大手チェーンではないような名称だった)があったので入ってみた。本日最後の食購ポイントと思われる。野菜や肉の類はなかったが、レトルトカレーがあったのでご飯のおかずに購入。また、この先米を炊ける水も無さそうだったので水も購入した。
コンビニのおばさんは「トイレ貸して下さい」って言ったときちょっと怖かったけど、食材を買ったりしたら、「自転車でたいへんねぇ」っていってくれた。やっぱりタダでトイレは借りれんもんですよね。
村を出ると川沿いの道に出た。木が茂っていたり水が近く傾斜も緩やかだったので涼しく、走りやすかった。そんな道がけっこう続いた。
途中にあった小さなトンネルにて。
そうしているうちにお昼になった。河原でご飯食べたらおいしそうだな〜。と思っていると、うまく降りられるところを発見、河原でさっき買った水でご飯を炊き、カレーも食べた。こんなところで食べるカレーの味は格別である。お腹も空いてたしね。
お昼を食べた河原。川の水もきれいで澄んでいた。(といっても米は炊けんがね)
ここを過ぎると川からは離れて険しい山道に突入した。とってもきつい坂があったりしたが、なんとか頂上につけた。頂上からは世界遺産の大峰山に続く登山道が出ていた。やはり世界遺産とあって登るには許可証が必要なようだ。見上げると、やまの峰を延々と道が続いている。あそこからの景色はすごいんだろうなぁ。私も将来ここに登ってみたくなった。昔は修験者が通っていた道なんだとか。
峠付近から見下ろした山脈。どこまでも山が続いてる。
登山道の入り口には山を抜けられる行者還(ぎょうじゃがえり)トンネルがある。この中には照明が全く無く、とても怖かった。向こうのバイクのお兄さんも、「ここが実は一番の難所かも」とおっしゃっていた。私が恐怖で難儀してる中、法橋ちゃんはすいすいトンネルを抜けて行った。さすがっす!
真っ暗なトンネルを抜けると爽快な下りが国道の分かれ道まで続いた。いっぱい登ったぶんいっぱい下ったね。
分かれ道からはまた登り。日陰になる木も無く、けっこう道路工事もしていて暑かった。目的の二泊目のキャンプ場まではトンネルの手前から左に伸びる細い分かれ道があるはずだったので、それが見えてきたころの河原で一服した。そこには50mぐらいの起伏のあるダートがあったので、ここで法橋ちゃんと少しダートの練習をした。ダートが初めてだった法橋ちゃんはとまどっていたようだが、良い練習になったと思う。合宿の下見で7キロのダートに行った話をしたらとても驚いていた。でも、将来はこれぐらいはできるようにならなくちゃね!まぁとりあえず今年の女子夏合宿はダート無しになるみたいやからご心配なく。
そこのハチに追い立てられるようにして分かれ道に向かった二人は愕然とした。
なんとおよそ15%ほどの坂がキャンプ場まで延々10キロ続いていたのだ!!!
もうだめだ・・・。そんな雰囲気がただよいつつも、もうここは登るしかないとあきらめ半分に走り始めたがすぐに法橋ちゃんがパンク。
そうこうしていたところ、ちょうどトンネルの工事をしていたおじさんが通りがかり、なんとご好意でトラックの荷台に自転車をつんで送ってくださるというのだ!神は見放さなかった。
おかげさまで、無事5時過ぎにはキャンプ場に着くことができた。何もお礼ができず申し訳なかったけど、おじさん、本当にありがとうございました。
キャンプ場(和佐又山ヒュッテキャンプ場)はとても広く、奥の方にはログハウスがいっぱいあるようだったが遠いので、ちかくのトイレの横にテントを張らせてもらうことにした。トイレはとても広く、きれいだった。この日は他にとある会社の新入社員の研修会もしてて、若者の団体さんがいた。そっちでもはんごう炊さんをしていたようで、はんごうをみたらけっこう新しく、自分たちのはんごうがどれだけ”ねんき”がはいっているかよくわかった。何だか勝ったような気がした。
キャンプ場の娘さん(といっても30は過ぎている)が犬のさんぽで通りがかり、自炊している私達と自転車を見て、「そういう元気な女性、私は好きよ」と言ってくださった。お姉さんもこんな山奥で暮らしてらっしゃってそれもかなり元気だと思いますよ!
晩御飯はスパゲッティーにした。調理はすぐ終わり、この日はなんと7時半に就寝した。ところが私は真夜中起きだして、星を見に行った。草むらに寝転がって見てみると、そこでは自分の家の近くでは到底見れないような有名な星座の星ばかりか、名もないような小さな星までとてもたくさんの星が見れて感動した。
法橋ちゃんも起こしてあげればよかった。
3日目この日も6時起床、朝ごはんは米と、私が持ってきた魚の缶詰と合宿の下見の残りのわかめスープの元を使った。意外と充実していた。
朝ごはんの風景。新型のユニと、奥にはテントも映っている。このときフライは干していた。
キャンプ場のおばさんにお礼を言って、9時前には出発した。あの急な坂をしばらく下ったあとは国道に出て、4つぐらい長いトンネルが連続していた。あまりに急な坂を軽減するためか、トンネルがループしていた。これは初めての経験である。
トンネルが終わると、街の方に向かってゆるいくだりや平地がえんえん続く。途中私がパンクをおっこしたり、片ぎきして時間をとってしまったが、まだ下りばかりで良かった。私の足は9日間の中日無しでの使用で疲弊しきっていて、これがもしのぼりだったら走破できていたかわからない。本当に助かった。
お昼頃、ちょうど道の駅があり、うどん屋さんが併設されていたのでごはんにした。
私の写真ばっかりですんません(><;)
こっからしばかく川沿いを走ると川と近鉄が交差しているところがあり、そこのちかくに目的の大和上市(やまとかみいち)駅があった。ここから私達は自宅まで輪行したのだった。
ダメ押しの一枚!
乗換もあり、法橋ちゃんとは近鉄橿原神宮前駅で別れた。
法橋ちゃん、色々あったけど、ついてきてくれてありがとう。いっぱい走れておしゃべりもできてよかったです。ホンマお疲れ様!!